交通事故で死んでしまった盲導犬のシローは、かつて子犬のころに自分を大事にしてくれた少女ハルカにもう一度会いたいという一心から、死んだばかりの人間(豊川悦司)の身体を借りて、今は大人になったハルカ(井川遥)のもとへ現れる…。 ピンク四天王のひとり瀬々敬久監督が、いつものアナーキーな持ち味を抑え、実は彼本来の内にあった優しいヒューマニズムを前面に押し出したファンタジー映画の佳作。生と死が揺らぐ世界観の中、透明感あふれる愛情が心地よく胸に響く。移動動物園という設定も、生命とは何も人間だけのものではないことをさりげなく強調していて効果的。本当に犬に見えてくる豊川の熱演と、井川の飾らないピュアな演技の対比も、好感度を大いに増してくれている。(的田也寸志)
それも、有りだよね。
ファンタジーと言うには辛すぎるおとぎばなし、ヒューマンドラマと言うにはあまりにもリィアリティーが欠けている、けれど、切ない。 そんな映画。 ネタに困ったら、美女と動物と子供を使えと言うセオリーが見え隠れ。ストーリーもテンポが速いというよりも粗雑な感じもする。あまりにも色々な事が短い時間に起こりすぎて詰め込みすぎな感じは否めない・・・。 こんな内容なら年末の二時間ドラマでも十分のお涙頂戴もの。 昨今の映画業界人が嘆いている映画の魅力を生かしきれていないテレビドラマの延長の様な作品。 ここまで言っておいてなんだが、私はこの作品が好きだ。 お決まりだなぁ、と思いながらも涙が止まらなかった。 豊川悦司演じる人間のシローとハルカの海辺での他に幾らでも言葉は有るだろうに、交わす言葉が非常に単純でその中に凝縮された二人の気持ちが、切ない。 未だに、ラストが解っていながら忠犬ハチ公を見て泣いてしまう人(私も含め)は非常にツボな作品だと思う。 映画的には、確かに失敗だと思う。 安い涙だろうがかまわない。 個人的には好きな作品の一つです。。
いいんじゃないっすかあ
難しいことを考えずに素直に見れば、可愛らしいくて心なごむ映画ではないでしょうか。石橋稜や泉谷しげる、余貴美子など個性溢れる俳優人ががっちり脇をかため、初々しさだけで勝負する井川遥を盛り上げてます。人間となった犬のシローを豊川悦司が演じてますがこれもなかなか。犬のシローのたったひとつの願いが、「昔の飼い主だった少女に人間として会いたい」というのが、可愛らしいラブラドール・レトリバー犬とだぶって、まさに犬好き泣かせです。けれど、犬の寿命は短いから、人として出会うことができても、2人は再び別れを体験しなければならない。メロドラマまじりのファンタジーになりそうなのを救うのはやはりユニークなまわりのキャスト。死はめぐりめぐって、そしてそれは決して哀しいだけではないこと、犬と人間との優しい関係などが伝わり、ほっとする映画です。「死んでもおわりじゃないよ」と、想像させるラストが後味の良い映画にしています。
瀬々敬久よ。お前もか。
盲導犬の存在を啓蒙する、という美しい動機がこの映画にはある。だが美しい動機は美しい映画を結果しない。動機だけで映画が評価されるなら、それは単なるプロパガンダである。勿論、美しいプロパガンダもありうるわけだが。 脚本、音楽、演技。どれをとってもレベル以下の映画は、多くの善男善女からその安い涙を搾り取ることだろう。石橋稜の存在はその中でも救いではあったが。 誰も言っていないので今あえて言おう。 井川遥は大根役者だ、と。
ハピネット・ピクチャーズ
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