お父さんと先生が協力すると、中学校でどんな授業ができるのだろうか? 第一線で働くビジネスマンの著者が提案したのは、ハンバーガーや家づくりから政治・経済を考える、「よのなか」科の授業。その授業記録をまとめたのが本著だ。 たとえば、「1個のハンバーガーから世界が見える」という授業では、生徒たちが地図を見ながら、ハンバーガー店の出店場所を決めるシミュレーションゲームから入っていく。実際の地図を見ながら、駅や団地、学校などの立地条件を話し合い、どこに出店すれば儲かるかを考える。さらに、ハンバーガーの原材料費から利益や貿易を学び、円高・円安を学ぶ授業では、最大手のハンバーガー企業から仕入れ担当者を招き、具体的な話を聞く。 子どもたちにとって身近な教材をもとに、社会の仕組みを解き明かしていく「よのなか」科の授業。「何のために勉強するのかわからない」という子どもたちの声が多いなか、一つの答えを提示しているのではないか。「学校で教える人は教師だけ」というこれまでの教育に、大きな風穴を空けた試みだといえよう。 本著は、授業の流れをそのまま再現した構成になっている。授業で使用したワークシートも掲載。教師の具体的な発問や生徒たちのナマの意見が忠実に再現されているので、読者も実際に授業に参加している気分になる。 余談ではあるが、経済が苦手な人にとっては、ちょっとした参考書にもなりそうだ。(町場キリコ)
よのなか科とは何かが分かる
リクルート出身の校長先生である藤原氏の実践するよのなか科。社会科を発展させた内容となっています。こういった新しいスタイルの勉強をした子供たちが増えていけば確実によのなかも変わっていくのだろうということが伝わってきます。大人の世界を子供に伝えることの重要性を改めて認識します。ただ全ての生徒がこの内容を理解できるかというとそうではないでしょう。まあそれは全ての教科にわたって理解力のある子とそうでない子がいるのと同様でしかたがないことですが。
授業実践のヒントが盛りだくさん
生徒の思考力を問う課題設定や「よのなか」の仕組みを わかりやすく教えていく実践方法が満載です。 社会科とかではそのまま使えるのもありますし、総合的な 学習の時間などでの展開方法のヒントになることも 多いのではないかと思います。一読をお勧めします。
このまま真似できる授業
学校はもちろん、家庭でも、職場でも、この本の資料をそのまま使って面白い「授業」ができる。 抽象論ばかりで具体性に欠ける教育論がはびこる中で、このまますぐ授業に使える具体性をもった教育改革への提案書である。
子供たちと大人たちの関わり
最近の子供社会は、横の社会であり、地域社会という縦のつながりが無くなっていると言われています。でもこの本を読んで、実は繋がりを切ってしまったのは、大人のほうでは?と考えさせられました。子供たちは、決して子供の世界に閉じこもってしまったのではなく、大人の世界に興味を持ち、そこから学ぶことを願っていました。単なる知識ではなく、実践から出た言葉をこんなにも渇望していたとは。大人はもっと子供に接するべきだと考えました
こんな授業を受けたかった!
マクドナルドのハンバーガーを使って円高、円安について学んだり、「家」についてディベートをしたり、教科書にのっているただ難しいだけの内容も、こんなおもしろい授業にできるんですね。「よのなか科」の授業が実際に中学校で行われているなんて、びっくりしました。と同時に、公立の学校でも、ここまでユニークな授業ができることがわかって、うれしくなりました。うちの子どもたちにもこんな授業を受けさせたいと思いますし、私自身も子ども時代にこんな授業を受けてみたかったです。なんだか私も学校の授業にかかわってみたくなってきました。学校の先生方にはもちろんですが、父母のみなさんにもぜひ読んでいただきたい一冊です。
小学館
世界でいちばん受けたい授業〈2〉 親と子の[よのなか]科 ちくま新書 公立校の逆襲 いい学校を作る! 中学改造 学校には何ができて、何ができないのか 新しい道徳 (ちくまプリマー新書)
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