少女を見守る世界
NHKの深夜に、「北の国から」で蛍役を好演した女優の中島さんが、この「地下鉄」を愛読していることを話されていました。
自分も仕事がまさしく「地下鉄」であることから、興味がわき、早速購入してジミーの世界を味わいました。
盲目の少女が迷い込む、幻のような地下鉄空間は、時に色鮮やかな世界であり、時にセピア色の過去に閉じ込められた世界でもあります。
現実には、都市交通の機能を極限まで高めたものが本当の「地下鉄」の姿なのですが、ジミーは無機質なはずの地下鉄に命を与え、盲目の少女の心が開くまで見つめ続ける使命を与えたのでしょう。
読後、迷い続ける少女に切なさを感じましたが、同時に、彼女を暖かく包んでくれる世界をじっくり味わうのもこの本の楽しみ方ですね。
私は、この本を「プレゼント」としても使ってます。(もう3冊くらい買いました。)
ページをめくるのがもったいない
ジミーさんの他の作品を少しずつ読んでいるのですが、この本も素敵でした。
ページをめくるごとにとても丁寧に書き込まれた絵は、どれくらいの時間眺めても飽きません。
色使いやデザインも素敵なのですが、主人公の女の子にはたいへん 魅力を感じます。
分厚めの本のため、この後どうなっていくんだろう…と、ドキドキしながらページをめくっていくと、
早く続きが読みたいんだけれど 読み終えてしまうのがもったいないような
そんな気分になります。
静かな場所でゆっくりと味わいたい本です。
絵が素敵すぎます☆☆☆
なんてきれいな絵と言葉を持った絵本なんだろう、と思いました。 絵本にしてはページ数も多く、読みごたえというか見応えがあります。詩集と画集を同時に見てるそんな気持ちになりました。とてもきれいで鮮やかな色と絵で、1ページに1行程度の文章。それなのに心にぐぐっと来ました。ノスタルジックなような、メルヘンチックのような、文章が伴っていなければ、ただのきれいなイラストなのかもしれない。それでも、切ない文章があるから心に重く、深く、優しく響いてきます。 私的に、今までで会ったことの無い感じの絵本で、後頭部をがつんと殴られたような衝撃でした!!
ぼーっとしちゃいます
きっかけはウォン・カーウァイが好きだから、でした。 でも、絵がとても色鮮やかで、言葉は恍惚とさせるというか、吸い込まれる思いでぼーっと読み耽ってしまいました。 正直ラストにはハッとさせられました。私は、自分で目が見えると思いこんでいるけれども、本当の姿が見えているのかなぁと思い、思わず瞳をつぶってみました・・。 切ない時間を「まぁこんなのも良し」と思わせてくれる、秋の夜長にピッタリな絵本です。
むしろ私たちのほうが盲目なのでは・・
この絵本は盲目の少女が、地下鉄へと一歩を踏み出す勇気を描いています。目が見えない彼女にとって、それは大きな不安と冒険です。しかし、彼女は希望を求めて、進むのです。この絵本に書かれている一言一言は、盲目の少女に限らず目の見えている私たちに向かっても言えるメッセージだと思います。自分の居場所がなかったり、なにかにぶつかって一歩を踏み出せなかったりする時があります。この本の少女はそんな悲しみの中から勇気を持って飛び出すのです。その勇気を持てない私たちは世界を観ようとしていない、盲目なのではないでしょうか。そのようなことを考えさせられるすばらしい絵本です。色鮮やかに描かれた絵もとても魅力です。何度読んでも感動する絵本です。そこにいるあなたも、地下鉄へと一歩踏み出してみてはどうでしょうか。
小学館
Separate Ways 君のいる場所 君といたとき、いないとき メモリーズ―Memories of You (創作絵本シリーズ) 幸せの翼 Love Letters ラブレター
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